きさらぎ句会抄
兼 題:虹、日傘、滴り他

燕は土間の奥まで妻籠宿 福地 桂之助
絵日傘の影黒々とすれ違ひ 中尾 麦青
今ここにいるよろこびや朝の虹 米本 さちこ
花木槿咲けども遠き父の墓 大門 葵月
病窓を見舞ふ花とし遠花火 今西 邦斗
百合剪って手に這ひ移る蟻一つ 根岸 比呂
ただ一球逸れてさよなら負けて夏 青木 百均
三年前孫にもらひし甚平着る 坂本 紫水
一湾を一気に跨ぎ虹かかる 寺主 青笙