きさらぎ句会抄
兼 題:木の実、やや寒、障子洗ふ、その他

はけの径拾ふ木の実の名は知らず 福地 桂之助
受け継ぎし生命の響き木の実落つ 中尾 麦青
紫蘇の実をしごき取る掌の香り立つ 近藤 龍観
廃校の哀しみ消えず木の実落つ 大門 葵月
語ること胸に納めて案山子立つ 今西 邦斗
障子洗ふいつもの部屋の広々と 根岸 比呂
孫に似し小学生の赤い羽根 坂本 紫水
手で拭ふハリ戸の曇りそぞろ寒 寺主 青笙