きさらぎ句会抄
兼 題:黴、短夜、額の花、他

フクシマもオオイも不審梅雨に入る 福地 桂之助
旅の身の慣れぬ枕や明け易し 中尾 麦青
井に添へて柄杓あたらし額の花 米本 さちこ
母愛でし額の静かに咲きにけり 大門 葵月
新緑の香膳に載せ山の宿 今西 邦斗
短夜や駅前ネオンみな消えて 根岸 比呂
五月雨や合羽着た犬とぼとぼと 坂本 紫水
故里の夜具のほのかに黴匂ふ 寺主 青笙