きさらぎ句会抄
兼 題:酉の市、大根、神の留守、他

秋空へ金扇擲げて馬神事
赤倉の紅葉に染みて湯浴みかな 福地 桂之助
古女房味のしみいる大根にる煮く
大熊手小判集めて酉の市 中尾 麦青
福を呼ぶ熊手求めて一の酉
秋深し旅路の果てに辿り着き 大門 葵月
江戸一も大門筋も酉の市
草原に湧き立つ如き虫しぐれ 近藤 龍観
下町は賑わいがよし酉の市
八十路来て幸掻き込まん熊手買う 今西 邦斗
今日晴れて天下の瞼の照紅葉
献灯の早も点りて酉の市 寺主 青笙